うんちをふみふみ。
さてビロウなお話になります。(そういう話が好きなんです)
あれは私が2歳の頃でしょうか…。まだ1歳になったばかりの弟が、おむつはずしのために、おしり丸出しで家の中を闊歩していました。とても天気の良い日。
ふと見ると、光が素敵に差し込む窓の下に、焼きたてパンのようなふっくらとしたものが落ちています。光をあびてキラキラしています。なんだろう、と不思議に思いました。
パンかもしれない。でも、手で触るのはちょっと気が引けるな。もしかして…うんちかもしれない。そんな予感を持ちながら、私は近づいていきます。それはとても魅力的で、ふっくらとした微笑みで私を誘っていました。
とうとう私はその物体を上から見下ろしています。
ふんでみたい。ふんでみよう。
「ふみっ」
その物体は、ふぅわりとくずれて、私の足にべったりと…。
「おかあさーーん!!やっぱりうんちだったよー!!!」
ケンケンしながら母を呼ぶそのときの私は、満面の笑みだったようです。
母はその当時義父母の世話もしていたので、大忙しで階段をかけてきて、怒るまもなく私の靴下をぬがせた…んでしょうね、もうそのあたりの記憶はありませんが。
そのとき自分が、キャンディキャンディの顔の刺繍がついた白いソックス(一番のお気に入りだった)を履いていたことも覚えてるし、ふんだことに心から満足したことも覚えています。たった2歳でしたが!その足の感触を今でも思い出せるのです。
子どもって、大人からしたら顔をしかめるようなことでも、どうでもいいことでも、とても素晴らしい体験として心に刻んでいるんですよね!あのとき、誰かがきて「あ!そこにあるのうんちだから近づかないで!」なんて私を止めなくて本当に良かったと、今思います。そして、私の発見と喜びがとがめられることもなく、平和な経験で終わって良かった。
だってあれは最高の瞬間だったからなぁ。
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