プゥコメモル

貴族プゥコ

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ちょっと引くぐらいお上品なプゥコ。
お上品ていうか、根っからの貴族なんじゃないか、と思うんだけど。

カニの屍骸についていたうじ虫を
「カニのあかちゃんだ!」と手に山盛り家に持って帰ったり、
カマキリの卵を寝室で孵化させてしまったり、と、
数々の伝説を持つ私と違い、プゥコはアリがいただけで固まる。
毛虫みたいなイネ科の草を怖がってパニック泣き。
虫がいた道は絶対歩かない。抱っこを要求。
おかげで近所を歩いて散歩できなくなった。

手で食べることを嫌い、少しでも手が汚れると
ふいてくれ、と手を差し出す。

私がTシャツをめくって自分のおなかをペチペチ叩きながら
「ほら、プゥコを産んだから、お母さんのおなかこんななったよ。」
とガハハと笑っていたら、
プゥコ、真剣な顔をして近寄ってきて、そんなことしちゃだめ、
って感じに悲しそうにそーっとTシャツをおろしていった。

私が個人的に大好きなうんち本やおなら本を図書館で借りてきても無反応。
日常のうんちやおなら等のシモネタに笑うことも一切なく。
逆になんでおかしいのか教えて欲しいみたいな顔してるし。

やっぱり貴族じゃないの?