謙遜
プゥコは親がともかくほめちぎっているせいか
他のお母さんに
「プゥコちゃんって絵が上手だね」と言われると
「そうだよ。クラスでいちばん上手だよ。工作もだよ。」
となんのためらいもない澄んだおめめでお答えになる。
ちょっと恥ずかしい。
うぅん…。
そろそろ「謙遜」というものを教えたほうがいいのだろうか。
しかし、謙遜ってのは「そう思っているのに思っていないふりをする」
という、大変いやらしいお作法である。
本人が本当にそうだと思っているなら、
謙遜などしなくても良いのではないか、とも思う。
だって、まだ子供だもん。
そして今日も私はプゥコをほめまくる。
私「プゥコはいい子だなぁ。おねえちゃんだなぁ。
(なんてことはない。幼稚園のトイレでうんちができたことをほめている)
こんな子が自分の子だなんてお母さんは幸せだ。最高だ。」
プ「違うんだよ。プゥコはいい子じゃないよ。」
お?こ、これは?
ついに過剰にほめられることに嫌気がさして、
自発的謙遜スタートか?
プ「プゥコの心には毒がいっぱいはいってるんだよ。
毒がじゅわーってでてくると、ジャアクナケハイがしてくるんだよ。」
邪悪な気配!?
そ、そんな言葉、どこで覚えたんだ!
プ「それはね、他の子をバンしたり、独り占めしたりする気持ちよ。」
私「でも、心で思っているだけで、
実際にそういうことはしてないんでしょ。
それぐらいなら、どんな子も心に毒はいってるよ。
大人なんかもっとすごいんだよ。
お母さんだって、お腹は真っ黒い毒でいっぱいだし。」
プ「やだ!プゥコだけ毒がいいの!他の子には毒ないの!」
やれやれ…。
毒まで独り占めですか…。
ま、今んとこ、謙遜なんかするほうがよっぽど毒だよね。
*今月から週2更新をやめて不定期更新にしますねー!