プゥコメモル

真夜中のほたて

4

午前3時。
プゥコは目がさめてしまったらしい。
いつもはおっぱいをねだるのに、
天井に向かって手遊びしながら
機嫌よく独り言をいっていた。

「ほったってー!ほったってー!」

ホタテ?
ホタテなんか食べさせたことあったっけ?
そんなことを思いながら、
私はまた眠ってしまった。

朝になってからも気になった。
ほたてって何だったんだろう?

この謎は数日後にとけた。
プゥコが紙を折ったり丸めたりしながら、
「こうやって、こうやって、こうやるの!」
という感じに、
「ほったってー、ほったってー…」
を使っていたのだ。

うーむ。
今回の謎は難しかった。
だいぶしゃべれるようになったとはいえ、
まだまだ聞き取れない言葉が多い。

この日のご飯は、ホタテの醤油バター丼にした。