真夜中のほたて
午前3時。
プゥコは目がさめてしまったらしい。
いつもはおっぱいをねだるのに、
天井に向かって手遊びしながら
機嫌よく独り言をいっていた。
「ほったってー!ほったってー!」
ホタテ?
ホタテなんか食べさせたことあったっけ?
そんなことを思いながら、
私はまた眠ってしまった。
朝になってからも気になった。
ほたてって何だったんだろう?
この謎は数日後にとけた。
プゥコが紙を折ったり丸めたりしながら、
「こうやって、こうやって、こうやるの!」
という感じに、
「ほったってー、ほったってー…」
を使っていたのだ。
うーむ。
今回の謎は難しかった。
だいぶしゃべれるようになったとはいえ、
まだまだ聞き取れない言葉が多い。
この日のご飯は、ホタテの醤油バター丼にした。