恋心?めばえ… その1
保育園に迎えにいくと
いつもぽつんと遊んでいるプゥコが、
この日はひとりじゃなかった。
おかげで、庭にいるたくさんの園児の中から
プゥコを探し出すのに苦労した。
だって、プゥコは、小さい男の子と一緒だったから。
時々、ぎゅっと抱きついては、ニコニコうれしそうだ。
プゥコは全く相手にされていないのだけど、
男の子の一挙手一投足を真似して遊んでいる。
帰ろう、と言うと「いや!」と手をふりほどかれた。
がーん。何ソレ。大ショック。
先生にもさっそく
「プゥコちゃん、お気に入りの子ができたみたいですよ」
と報告を受ける。
帰り道、あれは誰だったの?って訪ねると、
「プゥコね、タロウ君(仮名)がだいしゅきなの。
気に入ったの。だってね、かわいいんだもん。」
うっひゃー!
そんなセリフを娘から聞くのは、あと10年先かと思ってたわ。
その次の保育園の日の朝…
プ「おかーしゃん、ゴムみたいなやちゅ、頭にちゅけて。」
はい?そんな超ショートカットで?
なんでなんで?
プ「だって、保育園にいくでしょ。だからおしゃれしていきたいのよ。」
相方が「ねぇこれ、異性への目覚め?」
と、ざわざわしていた。