プゥコメモル

幸せのお風呂

プゥコが涙をこぼしながら私のところへきた。

「今、絶対そうならないものをつくっちゃって、
悲しくなったの。」

最近、ずっとプゥコはマイクラ(マインクラフト)
というゲームの中で、自分の家を
忠実に再現することに熱中している。

でもお風呂だけは豪華にした。
実際より広いお風呂にして、
家族3人ではいれる「幸せのお風呂」を作った。

しかし、家族全員でマイクラをすることはあり得ないわけで…。
この幸せのお風呂計画は永遠に実現しない。
それを寂しく思ったプゥコは、鏡のむこうに部屋をつくり
パパとお母さんのハリボテを置いた。
プゥコ1人でお風呂にはいっても、
鏡をみればパパとお母さんがみえる、という仕組み。

ところが、それを見てプゥコは、
お母さんとパパが死んでしまったら、
この家にひとりぼっち…というのを想像して、
悲しくなったという。

想像力豊かすぎ!
そういうところまで、想像しなくていいの!
といいつつ、プゥコと同じぐらい
想像力が発動してまう私も、うるうるしながら、
プゥコのためにも絶対長生きせねば!
と思ったのであった。


これが幸せのお風呂。
右が湯船。レバーは下げるとシャワーがでる!そして正面が鏡でハリボテが鏡の向こう側に。
結局、プゥコは自分のハリボテも置いて、寂しさを軽減する対策にでた。だから今は3人いるでしょ?