プゥコメモル

子供と行っちゃいけなかったクリスチャン・ボルタンスキー展

私、アートは全くの素人ながら、
インスタレーションを見に行くのが大好き。

で、面白そうなのを久々に見つけたので、
夏休み中のプゥコにつき合ってもらうことにした。
クリスチャン・ボルタンスキー展。

クリスチャン・ボルタンスキー展。 ポスター

ほら、ポスターがもう素敵でしょ。
こういう、広大な場所に不思議な物体、
みたいな景色がたくさんみれると思ったのです。
昔みて、良かった、テオ・ヤンセン的なものかな、と。

プゥコとワクワク、会場にはいってすぐに、
ビデオアートの上映コーナーがあり、
「よし!まずはここから!」といってみたら、
男の人が苦しそうに血を吐く映像が…。
あわててプゥコの目と耳を塞いだ。

プゥコ「ゲロしてたよ!赤いのでてたよ!」?

不意打ちのグロには私もかなり動揺。
なんか変だぞ。

・次は死神の影絵アート。
私「光をあてて影ができるって、面白くない?」

・さらに行くと、死んだ人の顔写真が並ぶアート。
私「顔の写真をコレクションしてるのかね〜♬」

・遺品のはいった箱アート。
私「箱が天井までいっぱいだ!こういう棚、リビングに欲しいね〜!」

・近づくと「死ぬ時、意識はあった?痛かった?」
と語りかけてくる地獄の門番風マネキンアート。
私「このマネキン、しゃべるぅ〜(ウケるぅ〜みたいな)」

・大量の喪服が山積みになっているアート。
私「おおー!服だぁ!暑かったかな?みんなで脱いだんだね!」

…と、想像を超える、死、満載の空気をごまかすために、
私、必死に楽しくふるまった!

努力も空しく、プゥコはすっかり怯えてしまい、
「血を吐くってどんな病気?あの人あのあと死んだの?」
「この子供たち、みんな死んだんじゃないの!?」
「今日絶対こわい夢みるよ!!!!!!!」

私の心を奪ったポスターに使われていた絵面は、
単なるビデオモニタ上映のもので、メインではない、という…。

というわけで、命からがら、逃げ出してきました。
小学生にはおすすめできないけど、
小学生料金は(表示すら)ナイので、無料で見られますよ?