プゥコメモル

嗚呼、妖怪の日々!その8 布教活動

妹の家へ行くことになった。
妹の家には11ヶ月年下のコウメがいる。
プゥコはせっせと自分の荷物を吟味していた。

プ「これ、コウメちゃんに見せたらなんていう?」

全て妖怪ウォッチ関連のお気に入りばかりだ。
妖怪ウォッチの喜びを、共にわかちあいたいらしい。
リュックにたっぷりつめて出かけた。

ところが、コウメは今、
プリンセスやプリキュアが大好きなキラキラ女子だった。
コウメに妖怪の折り紙を見せても怖がるばかり。

プゥコが私に耳打ちしてきた。

プ「かわいい声で、怖くないよ、
ウィスパー(妖怪の名前)だよ、よろしくね。
って言ったら?」

私に言わせるのか、と思ったが、
かわいい声で言ってあげた。すると…

コ「コウメ、妖怪ウォッチ嫌いなんだもん。」

それを聞いて、プゥコが私の胸に飛び込んできた。
そして声を押し殺して泣きはじめた。
泣きながら自分が持って来た妖怪グッズを
ぐしゃぐしゃにしてしまった。

その後、コウメはまだ赤ちゃんだから、
妖怪の良さがわからないんだよ、
という説得に心動かされたようで、

プ「プゥコ、もうわかったよ。だから大丈夫だからね。」

と宣言した。
その後、コウメがなぜかおもしろがって
「妖怪ウォッチきらい」を何度も繰り返しはじめたけど、

プ「コウメちゃん、言いすぎ!」

と言って笑い飛ばしていた。

それをみて、かのフランシスコ・ザビエルも
こんな苦労をしたのだろうか、と、
戦国時代に想いをはせる私であった。

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同じメガネスタイルでも方向性の違いは明白。コウメはプリンセス風。プゥコは妖怪ポーズ。