プゥコメモル

別れのプレゼント

11

朝。保育園。
私「ほら、みんな待ってるよ。バイバイ。」
と教室のほうへ促す。
私は足早に玄関へ向かっているのだが、
プゥコは名残惜しそうに、何度もおいかけてくる。

「おかーしゃん、プレゼント。ハートのお砂糖だよ。」

「おかーしゃん、これはおまけ。
ソーダ味のガムだよ。味がなくなったらペッしてね。」

いろんなエアープレゼントをくれる。
そして最後に

「おかーしゃん、ぎゅうしよっ!」

ぎゅうする。
これで終わりかと思ったらまた戻ってきて、

「おかーしゃん、プゥコがいなくてもさみしくないよ。ちゅっ。」

もうっ(泣)
強烈な後ろ髪ひかれ感をかもしだす天才!