プゥコメモル

以心伝心

プゥコ

「さぁ、アニメみようか」とテレビのリモコンを持ち上げた時、
私の心をほんの微かだけど苦い思いがシュッとかすめた。
でも、本当に本当にちょびっとだけだったから、
普通に機嫌よくテレビをつけようとしていたら、プゥコが

「お母さん、今、ちょっとだけ嫌な気分になったでしょ?」

えーっ!!
私ですら無視するほどのこの微かな苦みを、なぜ察知した!?
すごい!プゥコ!すごい!

「わかるよ、お母さんのことならなんでも。」

プゥコ、得意気。

実は、私はアニメが大好きなんだけど、
アニメは、残酷だったり、エッチだったり、
難しすぎるものが多いので、
プゥコと二人で健全にみれるアニメというのは
とても貴重で、とても大事にみている。
(ちなみに、ポケモンやドラえもんのような
子供向けではなく、大人も楽しめるもの)

それなのに、先日、私が昼寝をしている間に、
プゥコが1人で、そのアニメの最新回をみようとしていたため、
私が文句を言ったことがあった。
先にみるなんてずるい!一緒にみたいのに!と。

実は、さっきアニメをみようとした時、
飛来した苦い思いは、そのせいだったのだけど、
プゥコもあの日のことを気にしていたみたいで、
私の気分を察知したのだ。

表に出していない気持ちまでわかってくれる人がいるなんて、
いいね〜!うれしいね〜!家族、いいね〜!