プゥコメモル

七五三

カメラマンの家で育った相方は、
町の写真館の「つくられた写真」に否定的である。
他人のはアリだけど、自分のこととなると、
猛烈にいやなんだそうだ。

でも、せっかくのプゥコの七五三なんだし、
私はどうしても「いかにも!」で「こてこて!」な
七五三の写真が欲しかった。
毎日5分の夫婦喧嘩を1ヶ月経て、
半ば強引に私とプゥコだけで大手の子供写真館へ行った。

その日は私、ひどい風邪で頭が朦朧としていたのだけど、
意地でも撮ると言った手前、予約をキャンセルすることもできず。
思考力のない私のかわりに、衣装はプゥコが自分で選んだ。

そして着替えたら、ビックリ!
女の子ってこんなに変わる!?
カメラに向ける笑顔もアイドル並みにキラッキラしてるし、
グラビアポーズもちゃんとやってるし、
果たしてこれが我が子なのでしょうか!
写真となると、いつも判を押したかのように皇室顔となり、
「ハンコ」の異名を持つ、この、ワタクシの、娘なのでしょうか!

やばい、かわいすぎてドキドキしてきた。
もしかして、お母さんを間違えて生まれてきたんじゃないの?
風邪で顔色の悪いハンコとキラキラプゥコが並んだ写真で、
その疑いがますます強まった。

が。

衣装を脱いでせいせいしたのか、
鼻を思い切りほじってるプゥコを見て
ドリーミングタイムはさーっと消えてゆきました。
所詮、我が娘だったか…。

でも、出来上がったアルバムはとても素敵で、
あんなに写真を嫌がっていた相方に
「俺がまちがっていた。撮ってきてくれてありがとう。」と
感謝されました。
やったー。

puko7531
写真館の何がすごいかって自然な笑顔をひきだしてくれるところ!
puko7532
グラビアポーズに挑戦中。顔がつぶれてストッキング顔に…。