プゥコの生態観察記
夏休み。
朝のプゥコは抜け殻のよう。
ナマケモノ(動物)はおそらくこんな生態なのでは、と思う。
パンを眺めて5分、パンにジャムをつけるまで5分、口にいれるまで5分。
脇で見ている私は、早送りしたくてうずうずしている。
「はぁ、塾行きたくない。うちで遊んでたい。」
そうなのです。
夏休みの午前中は塾の夏季講習なのです。
しかし、お昼に塾から帰ってくると、プゥコは飛び跳ねながら帰ってくる。
「ひゃ!」とか「きゃ!」とか悲鳴をあげながら、陸にあがった魚みたいにピチピチしている。
「さぁ!ピクミンやるよ!」
そうなのです。
夏休みの午後はピクミン(ゲーム)なのです。
プゥコは両手を広げて
「今、空気中のプゥコが体にどんどん集まってきているの!
朝のプゥコにも感情もあって肉体もあるけど、プゥコの量が少ないの。
元気になるとプゥコが体に集まってあふれだすんだよ!」
なるほど、プゥコ密度の違いだったのね。
こうして、今日も私は、プゥコの新たな生態を知るのであった。
日々発見!
イラスト:プゥコ