眠くない時は
おやすみー。
 そういって布団に並んだ。
ところがプゥコ、
 全く寝る気配がない。
 でたらめな歌を歌いだした。
「だいじょーぶー、プゥコはだいじょーぶ。
 た、ち、つ、て、とー!は、ひ、ふ、え、おー!」
こういう時は無視するに限る。
 早く寝てくれー。
 私はひたすら目を閉じていた。
すると、
「もう、よる、じゃ、ないよー。
 あさ、でしゅ、よー。
 おきる、じかん、でしゅよー。
 おいしい、まんま、あるよー。」
こんなアナウンスが流れはじめた。
 なんか焼き芋屋とか、豆腐屋みたいな口調で
 個人に向けられているというよりも、
 もっとマスに向けられている感じ。
 これで淡々と繰り返される。
それでも寝たふりをしていたら、
 私の鼻の穴になんのためらいもなく
 堂々と指がはいってきた!
 たまらず目をあけたら
「わ!」
てビックリしてる。
 いや、これで起きない人いませんて。

