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2004年09月19日
ねむりの方法
家の中だけで過ごして5日目だ。
毎日同じグレーのTシャツをだらしなく着ている。
電話がくる。
「明日しめきりのあれはどうなりましたか」
「あの、あれはそのもうちょっとで…できるんですけど」
「…ふぅん。こないだもそう言ったよね」
「えぇ、でも今度はほんとでして」
「…明日も電話するから居留守使わないで」
「ギク。は、はい、あははは」(←使おうと思ってた)
そんな電話の後は、
カメレオンエキスみたいのがわきの下から出てきて
グレーのTシャツに黒いしみがぼとぼと落ちる。
自分では気づかないけど、けもののような匂いを発しているに違いない。
秋と冬ばんざい!
夏なんていらないなー。
夏は人をだらしなくさせるし、丸い汗染みも嫌いです。
こうして風が涼しくなってくると、
体の奥底から歓喜があふれだしてくるのが分かります。
そしてロシアのサイトを巡ります。
こんな季節に思いだした曲がこれ。
「六本木のベンちゃん」
小学生だった当時、200回は聞いたと思う。
ネットでしらべて、桑田佳祐の歌だと今日初めて知った。
ベンちゃん、って人が本当に歌ってると思ってた。
もう一度聞きたい。
明け方眠るのだが、
不安がやってきてなかなか寝つけない。
でもこの頃の私はある方法をひとつ身に付けた。
大きなポケットのついたズボンを想像する。
ポケットの中には数百種類の貝殻が入っていて…
それを指でさわりながら…
どんどん形を確かめるのだ。
想像だから、指だけ動かす。そのうち夢の中に入る。
仕事が終ったら、貝殻をどこかで手に入れよう。
でも想像上の貝殻があまりにすべやかだから
がっかりするのかもしれない。
投稿者 wakaba : 2004年09月19日 15:54
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